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□■□■□ 【七緒のスチャラカ★介護日記】
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□■□■□─────────────── 2011.01.31 ── Vol.0073 ──
      左半身マヒとなった父ヨシオ。母ヤスコと長女・七緒が自宅での
      介護を決意した!お気楽3人家族の、手探り介護マガジンです。
── CONTENTS ────────────────────────────
       ●スチャラカ日記 『リアルな延命治療の危機(前編)』
       ●今日の母ヤスコ
       ●編集後記
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■□■…… 『リアルな延命治療の危機(前編)』 1月31日 ………■□■

2009年12月。
父ヨシオが脳出血で入院し、数日が経過。命を落とす危険は去ったようだが、
まだまだひどい状態だ。

出血した場所により、様々な障害が新たに起こるという。ひどい嚥下障害もそ
の一つだった。

真っ赤な顔でむくんでいる父。目は開いて起きているのに、呼吸がまるで激し
いイビキなのだ。

もともと鼻が悪く、もの凄いイビキの父ヨシオ。おまけに無呼吸症候群で、急
にピタッと息が止まるので、慣れない人を驚かせる。
社員旅行などで同室の人には嫌われ、娘の私ですら旅行先では耳栓をしてた。
寝ている間に耳栓が外れると、イビキのせいで怖い夢を見てうなされた。

そのひどいイビキ状態の呼吸が、起きている間にも続いている。それに横隔膜
に何らかの影響があったのか、ひっきりなしのしゃっくりが加わった。

ガーガーぐぉ〜ひぇっく!ゴホゴホ、ひぇっ!ガーーゴーー、ひぇっく!
ぐぇっ!

一日中こんな調子。合間に水を飲ませても、むせて咳き込み、あまり口には入
らない。
喉も乾くと思うけど、口の中も乾いてガビガビ。オーラルケアの薬を買ってき
て塗った。

苦しんでて可哀想だと思うけど、大音量のぐぁーぐぁーひぇっく!を聞いてい
ると、こっちも頭が痛くなった。
また夜、悪い夢を見てうなされそう。

この頃はまだ個室に居たが、個室の差額料金が心配になってきた。治療のため
に個室が必要なら、病院側の配慮で差額は取らないで欲しいと思うけど、そう
はいかないらしい。

決して好転してはいないけど、病状は安定しているし、特別な治療も今はして
いない。
差額ベッド代がキツイので大部屋に移りたい旨を相談した。

「ヨシオさんはこのイビキですからね〜、他の患者さんのご迷惑になりますし、
出来ればこのまま個室で…」

…という意味のことを、看護士さんは非常に言いにくそうに言った。

うーん、わかる。とてもよくわかる。もし私の入院してる大部屋に、ヨシオさ
んが入ってきたら、うるさくてたまらないと思う。

本人も家族も他の患者さんのためにも、個室が良いに決まってるけど、我が家
はそれが許せる経済状態じゃないの。切ないけど仕方ないじゃん!

ほどなく、父は3人部屋に移された。と言っても同室は一人だけで、その方は
かなり沢山の機械に囲まれていて、二人分のスペースを使っていた。
ほとんど寝ている状態の方だったので、父のガーガーしゃっくりに対する苦情
はなさそうだった。

一週間ほどして、激しいしゃっくりは収まってきた。起きてるのにイビキ状態
の呼吸も普通に近づいてきた。
やれやれ、少しは良くなったかな、と安心したいけど、全然そんな気になれな
い。水分がほとんど摂れないのだ。

本人は「俺のご飯来ないよ」なんて食い意地張っているが、まだお茶のみ。
ストローつきのコップで、冷めてから少し飲んでもむせてしまう。
吸い飲みでも同じことだ。

父の居ない所で、母は医師とちょこっと話したらしい。
「このまま水分も採れない状態だと、胃にチューブを入れないとダメかもしれ
ないって」
「えっ、そうなの?それってもう寝たきりになって、栄養を流し込むだけって
こと?」
正直、そこまで考えてなかった私。少ない知識をたどってみると、それは確か
【延命治療】と呼ばれるものなのではないのか?

以前から、両親ともに、私にも万一の時には、延命治療は止めようと決めてい
た。
ちゃんとした書面などは作っていないが、「もう助からないことがわかってい
るなら、いたずらに寿命を引き延ばすだけの治療は、しない」というのが共通
の認識だった。

それは、なんとなく人工呼吸器のイメージがあった。自発的に呼吸ができなく
なって、喉に管を通して、もう話すこともできず動くこともできず…というイ
メージ。

もちろん他にも色々な治療があり、少しでも長く生きていてもらうために本人
も家族も治療者も努力するのだろう。

でも、それってどうなんだろ?機械に生かされてる状態って?
1日でも1時間でも長く生きていて欲しいけど、それがずっと続くと経済的な
圧迫に耐えられなくなる気がするよ、我が家の場合。
だから、そんな治療は止めようね、すっきりアロハになろうね。

そんな風に漠然と話したりしていた程度の自分達に、リアルにその危機が訪れ
て判断を迫られる日が来るとは。ヨシオファミリー、一体どうする!?

(後編へ続く)
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■□■………………………… 今日の母ヤスコ …………………………■□■

母は洋服を買うのが好きだ。女性なら(男性も)誰でもそうだと思うが、何か
イベントなどあると、それにかこつけて新しい服を買ってくる。
「クラス会で着るのに、良いと思って。どう?おかしくない?」と嬉しそうだ。

すごいブランド物を買うわけじゃなし、たまの買い物でストレス解消して、
ハッピーになれるならそれもまた良し。

しかし母の謎は、買ってきた服を着ないで、しばらくタンスにしまっておいて、
何年もしてから引っ張り出して着ることだ。

見慣れない服を着ている母に「あれ?それいつ買ったの?」と訊くと、
「去年買ったのよ。ずっとしまっておいたのを思い出したから」と言う。
去年のその時、着たいから買ったんだろうに、なぜ着ないでしまっちゃうの
か?

来シーズンのために、春先に値下げされたコートを買っておく、という節約術
ではない。
「タンスにしまっておくと、増えるわけじゃなし。なんですぐ着ないのよ」
「だって、なんだかもったいないじゃない」

せっかく買った服をしまっておいて、流行遅れでタンス臭くなってしまう方が
よっぽどもったいないと思うけど?私にはどうしても理解できませ〜ん!

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■□■……………………… 編 集 後 記 ……………………………■□■

皆さんお元気ですか〜?貧乏暇なしで、相変わらずバタバタと毎日を送ってい
る私です。
一昨年末に父が脳出血で入院したときのこと、書いてみました。ちょっと長く
なりそうなので、前後編にさせていただきます。後編は1週間後に発行の予定
ですので、お楽しみに!
ちなみに父ヨシオは、現在風邪も引かずに元気にしております。以前と全く変
わらずとはいきませんが、家の中ではよっこら歩くし、食欲も旺盛ですよ〜。

●今日の格言 『夏暑く冬寒い、自然そのままな我が家は築30ウン年』
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