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□■□■□ 【七緒のスチャラカ★介護日記】
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□■□■□──────────────── 2003.01.21 ── Vol.0039 ──

       左半身マヒとなった父ヨシオ。母ヤスコと長女・七緒が自宅での
       介護を決意した!お気楽3人家族の、手探り介護マガジンです。
──CONTENTS──────────────────────────────
       ●スチャラカ日記 『スルメ葬』
       ●今日の母ヤスコ
       ●編集後記
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□■□………… スチャラカ日記 『スルメ葬』 1月21日 …………□■□

 父ヨシオが身も心も焦がす大好物。それはスルメ。 

 このところのスルメ狂いは、半端じゃない。
お茶を入れれば「お茶請けに、スルメを焼いてくれ。」
買い物に出かけると言えば「駅前の魚屋にいいスルメがあるはずだ。」
マヨネーズのCMを見れば「ゲソにマヨネーズと七味唐辛子、美味いよな。」
 
 一日に何回もスルメ・スルメ・スルメ!!
「もう!お父さんの頭の中は、スルメの事しかないの!?」とキレて責めれば、
「そうだよ」と、悪びれずに答える有様。

 もともと魚介類が好きで、イカがお気に入り。いいイカが手にはいると、自ら
包丁を握り、好きなように調理しては楽しんでいた。
 私が嫌だったのは、車の中でスルメを噛むこと。ガムと同じ効能で、
「スルメを噛んでると、眠気が覚めるんだよ」と言っては、クチャクチャやって
る。本人はいいだろうけど、狭い車内に充満するスルメ臭は、ちょっとキツイ。

 夫婦でバスツアーなどに参加する時も、おやつにスルメやサキイカは絶対欠か
さない。国内ならまだいいが、海外旅行に行った時も、もちろん持参。日本の珍
味に飢えていた年輩ばかりのツアー客に、親切に分け与える父ヨシオ。我も我も
と皆スルメをしゃぶり、外国人のガイドさんとドライバーさんは、目を白黒させ
ていたらしい。日本人観光客の悪行例が、またひとつ増やされたことだろう。

 別に私だって、スルメを食べない訳じゃない。居酒屋などで散々飲んで食べて、
もうお腹はいっぱいだけど、何かしらテーブルにおつまみが欲しいね…なんて時
には「すいませ〜ん!アタリメひとつね!」ということもある。そんな時、確か
に「たまに食べると、美味いね」と思うこともあるが、あくまでそれだけのこと。
毎日毎日ストーブの上で、あぶってはしゃぶるのは、ちょっと行き過ぎだよね?

 そんなある日、テレビを見ていた時のこと。
 お葬式の特集だった。最近は今までのような伝統的なお葬式ではなく、故人の
趣味やライフスタイルに合わせた自由葬が、話題になっているらしい。例えば、
絵が趣味だった人は、会場に絵を飾って『絵画葬』。音楽が好きだった人は、生
演奏のミニコンサートの『音楽葬』など。

 決まり切った白木の祭壇と、菊の花ばかりのお葬式よりも、生前の故人が偲ば
れて、いいよな〜と思う。
 「私のお葬式は、ビートルズをジャンジャン流して、ビールをガンガン飲んで、
賑やかにやってよね」「なんでお母さんに遺言するのよ?あんたのが後でしょう」
などと馬鹿馬鹿しい会話をしていて、…お?そうだ!!

 「それじゃ、お父さんは『スルメ葬』で決まりじゃん!」

 「あら〜、それはいいわね!」と、母ヤスコ。
「ねえ?スルメ狂いには、ぴったりだよね!」
 高価な蘭や菊の花の代わりに、会場にはスルメをびっしり貼り付ける。棺に横
たわる父ヨシオは、大好きなスルメに埋もれ、微笑んでいるかのよう。
 
 お清めの席や精進落としには、もちろんスルメのみ。会葬者やお香典の返礼品
も、もちろんスルメ。これはちょっと奮発して、有名産地(ってどこよ?)の最
高級スルメを味わっていただきたい。「ヨシオさん、いつもこうやってスルメを
食べてたね」と、父の思い入れを偲んでもらうのだ。
 
 ここまで来ると、お墓もスルメづくしにしたいところだ。墓石をスルメ型に
薄っぺらく彫って貰って、『スルメを心から愛した男・ヨシオ』を演出したい。
…が、うちはもうお墓があるので、これは実現性がないね。せめてお線香の代わ
りに、スルメをあぶってお供えしよう。

 …と、ここまでで「いい加減にしろ!不謹慎な!!」と、怒られた。

 ちぇっ!すごくいいアイディアだと思うんだけどなぁ〜。父ヨシオらしくて、
安上がりだし。なんとかそういう方向で、遺言しておいて貰いたいくらいだよ。

 しかし、まあ。ここまで笑いのネタにされても、父のスルメ熱は、下がりそう
にない。その情熱を、何かもっと建設的に生かして欲しいと、心から願うが、そ
れはなかなか難しいんだな〜。馬の鼻先にニンジンみたいに、父の鼻先にスルメ
をぶら下げて、歩行訓練でもして貰おうか?

 今日もまた、好きな相撲を見ながら、スルメのゲソを囓る幸せな父ヨシオで
あった。
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■□■…………………………… 今日の母ヤスコ …………………………■□■
 
 ここ数年、ひどい肩の痛みに悩まされていた母ヤスコ。五十肩というか、六十
肩というか…。先日、行きつけのパーマ屋さん(美容院、ではない)で、勧めら
れてネックレスを買ってきた。なんでもトルマリンが入っている磁気ネックレス
で、着けているだけで不思議と痛みが楽になるらしい。
 騙されたと思って、そのネックレスを着け始めて数日、本当に痛みが無くなっ
たらしい。「どういうわけかしらねえ?でも、本当に効いてるのよ!」
 最近はまるで、そのネックレスの会社の回し者のように、あちこちで勧めま
くっている。本物の効能6割・気のせい4割と、私は見ています。
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■□■…………………………… 編 集 後 記 …………………………■□■

 なんだか風邪が治ったようなぶり返すような、ぐずぐずした毎日。母ヤスコの
2年越しの風邪は、ようやく完治した模様。そんな中、父だけは風邪を引かずに
元気です。移らないで良かった〜。父ヨシオが具合悪いと、病院行きに追われて
すごく忙しくなるからな〜。
 先日、和服で歌舞伎座にデビュー!「わ〜、和服の人が多いね」と初めは喜ん
で見とれていたが、チェックされるのは、こちらも同じ事。お姐さま方の厳しい
目にさらされ、ちょっとビクビクしちゃった。とほほ。
 
●今日の格言 『一度でいいから「音羽屋!」「成駒屋!」とやってみたい』
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