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□■□■□ 【七緒のスチャラカ★介護日記】
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□■□■□──────────────── 2002.11.05 ── Vol.0034 ──

       左半身マヒとなった父ヨシオ。母ヤスコと長女・七緒が自宅での
       介護を決意した!お気楽3人家族の、手探り介護マガジンです。
──CONTENTS──────────────────────────────
       ●スチャラカ日記 『哀愁の旅メシ』
       ●今日の母ヤスコ
       ●編集後記
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■□■……… スチャラカ日記 『哀愁の旅メシ』 11月3日 ………■□■

 家族で長野へ1泊旅行した。楽しい旅だったが、唯一残念だったのは…。

 今回の旅行は、長野在住の古い知人・S夫妻と温泉で落ち合い、語り明かそう
というコンセプトで、夏頃から企画していた。S夫妻には、七緒が3〜4歳頃か
らお世話になっていて、第二の両親とも言える。もちろん私のきょうだいも皆、
S夫妻が大好きで、今回はそれぞれ子供達も連れて行った。
 そんなわけで、うちだけで9名。4ヶ月の乳児から車椅子までいる、すごい大
所帯になってしまった。

 もちろん、そこは仕切り屋揃いのヨシオファミリー。まず移動手段から検討。
車で行くことは動かせない。子供が3人いるから、それぞれチャイルドシートを
付けると、意外に場所を取って車は狭くなる。
 運転手はたくさんいるから大丈夫だけど、2人増えることを考えると、どうし
ても乗り切らないので、現地で1台レンタカーを借りようか?
 そこで母ヤスコが大英断。
「全員が乗れる大きな車を借りて、1台でワイワイ行こう!」

 車何台かに分乗して移動すると、昔は大変だった。今は携帯電話で連絡を取れ
るから、途中ではぐれる車もいなくなったが。今回はおチビも父ヨシオもいるの
で、緊急トイレやその他の突発事項も懸念される。バラバラと3台もに分乗する
より、統制は取れるだろう。運転は七緒の弟・ヤスにほとんどお任せになるけど、
どうせ自分の車でもずっと運転なのだから、同じ事だ。

 結果的には、大正解。母はただ単に「その方が楽しそう」と考えたらしいが。
実際、ワイワイと楽しかったし、意思の疎通もスムーズ。高速道路の通行料もガ
ソリン代も1台だけだから、思ったよりお得感はあった。
 ただ、父ヨシオは乗り降りが大変。車高があるので、いつものマイカーみたい
に簡単に乗れるわけじゃない。乗り降りするごとに、3人がかりで支えたり押し
上げたり、大騒ぎだった。

 父の身体が不自由になってからも、なんだかんだで結構旅行はしている。近場
の車で行けるところであれば、気を付けるべきポイントもわかってきた。それで
も今回心配だったのは、ご飯をどこで食べるかということ。1日目の昼は、高速
道路に乗っているので、サービスエリアで食べるしかない。夕飯はホテルで豪華
料理が食べきれないくらい出るだろう。問題はS夫妻も一緒の2日目のお昼だ。
 
 ホテルを出た2日目、どこを観光するかがまず問題。父母と3人だけなら、近
くの美術館などを見るのだが、今回は小さい子供がいるので、彼女たちを優先し
なければ。そしてS夫妻を帰りに家まで送っていくので、あまり遠いところまで
足は伸ばせない。

 事前に、長野に詳しい知り合い・Mさんに、どこがいいか尋ねてみた。その近
辺で車椅子でも入れる、おいしいお蕎麦やさんなどがあるかどうかも。

 Mさんは、素早く手配してくださった。その条件なら城下町のM市観光がいい
だろうと言うことだった。そしてMさんの知人のまた知人で、ご自身も車椅子を
使われているM市在住の方が、案内を買って出てくださったのだ。嬉しいお申し
出には、本当に感動したが、それは今回ちょっと難しかった…。

 何故かと言えば、M市までホテルから2時間はかかりそうで、また引き返すこ
とを考えると遠すぎる。案内をしてくださるのも本当にありがたいが、ただでさ
え大人数なので収集がつかないし、第一あちこち案内していただく程の時間もな
い。次回父母とM市を訪れたときには、ぜひお願いします、と丁重にお断りする
しかないのだった。

 おいしいお蕎麦やさん情報は、やはり期待できなかった。おいしいと評判のお
店は、大体は店構えが小さかったり古かったりで、バリアフリーなはずがないの
だ。Mさんは我がことのように恐縮していたが、薄々わかってはいたんです。ち
ょっと期待しちゃった自分が甘かったんですわ。

 いろいろ考えたり調べたりした挙げ句、ホテルから1時間ほどの高原に行くこ
とにした。湖があり、ファミリーランドなどの施設もあるからだ。そこなら紅葉
の景色も楽しめるし、子供達も退屈しないで済むだろうと思ったのだ。

 行ってみると、観光地にありがちな、ちょっとお寒い感じのスポットだった。
平日なので、観光客もまばら。まあ、こんなもんだよね〜と思っていたら、建物
の入口の、とても素敵な看板が目に飛び込んできた。それは『地ビール』!!

 「ちょっと!!地ビールだって!お昼はここで決定だね!?」
お寒い観光地に、ちょっとブルーになりかかっていた私は、にわかに活気づいた。
子供がどうの車椅子がどうのと心配していたのが、『地ビール』ひとつで吹き飛
んでしまうこの現金さ。
 
 肝心の観光の方はといえば、ファミリーランドの中に、子供でも楽しめる影絵
の美術館があったので、そこへ入った。ひと通り見た後、ミュージアムショップ
で買い物をし、ベンチでまったりしてしまった一行。子供達は外の犬猫とふれあ
える広場に行きたいと言い出したが、父ヨシオは寒いからここで待っていると言
う。仕方無しに別行動で子供2人を連れて行き、あっと言う間にお昼なのだった。

 まず私が偵察に行く。『地ビール』の看板のある建物は、ドライブインかなに
かのようで、バスが横付けされツアー客でごった返している。地ビールはレスト
ランで飲めるらしく、こちらはバイキング形式になっていた。幸いレストランは
広いし空いているし、車椅子のトイレもあったので、もうここで決定!

 総勢11名が席に着くと、早速待望の地ビール。おいしかった〜。
が、おいしかったのは、この地ビールだけ。バイキングの列に並んで、あまりの
ことに腰が砕けた。

 カレー・牛丼の具をご飯にかける。給食のような麺のスパゲッティにはミート
ソース。あとはソーセージ・フライドポテト・生野菜だけ。これに懐かしいティ
ラミスとアイスクリーム、ソフトドリンクで1500円も取るとは!?
 地ビールに惹かれてこの店に決めたのは私自身だが、これはちょっとひどい。
いくら観光地といえど、ひどすぎるぞ!!フツフツと怒りに燃えながら、一番ま
しなフライドポテトをつつき、ケーキとアイスでお腹を膨らませたのであった。

 そうなんだよ、そうなんだよね。旅先で観光地で食事をとろうとすると、いつ
もこうなんだ。車椅子で入れてトイレが整備されてて…となると、大きなドライ
ブインとかホテルになる。お高いホテルならおいしいお食事も期待できるけど、
そんな贅沢はいつもできるわけじゃない。今だって、1500円もするのに、こ
の程度の食事で我慢しなくちゃならないなんて!ああ〜、もういっそ悲しいよ。

 しかもS夫妻が、ここの昼食代と地ビール代を払ってくださった。人数が多い
だけに、結構な金額になってしまって、本当に申し訳なかった。

 旅行は楽しいけれど、旅先の食事は楽しめたことがない。
 安心して食べられるのは、宿泊先の夕食と朝食だけ。それだけでもよかったと、
達観できればいいのだろうけど、どうにも納得行かない食い意地の張ってる私な
のだ。車椅子でも、その土地の名物料理を、その土地に合った雰囲気のあるお店
で食べたいと願うのは、そんなにも難しいことだろうか?

 結局の所、S夫妻を送った後、帰りの高速道路のサービスエリアで、またもや
夕食と相成った。子供達はラーメンがあればご機嫌だし、大人達はもう疲れてる
上に、他に選択肢がないので淡々と食べた。お昼のバイキングよりもよっぽど、
リーズナブルな上に、おいしかったとも。おお、そうだとも!

 というわけで、食事を除いては、すこぶる快適で楽しい旅行だった。
 充分下調べをしたつもりでも、この有様。今回は特に大人数だったこともあっ
て、行動に制限が多かったのは確か。楽しんで無事に帰ってきただけでも、よし
としなければいけないのかな?
 今度どこかへ行くときには、「コンビニ弁当を車の中で食べた方が、まだまし」
なんてことのないように、祈るばかりなのです。
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■□■…………………………… 今日の母ヤスコ …………………………■□■
 
 孫達が遊びに来た夜、カレーを食べた。2歳半のナッチはラッキョウが気に入
ってしまい、ポリポリと食べている。「そんなしょっぱいの食べたら、喉が乾く
よ」「もう止めなさい!」と、パパママが止めているところへやってきた母ヤス
コ。「ほら、このラッキョウの方がおいしいのよ!」と、瓶詰めを差し出す。
 止めなさいって叱ってる所に、なんでまた出してくるかな〜?この人は。
「だって、最高級のラッキョウなのよ、あれは…」そういう問題じゃないっつー
の。祖母ヤスコには、躾とかそういうものは、無縁らしい。
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■□■…………………………… 編 集 後 記 …………………………■□■

 今回は発行時間が遅れてしまって、ごめんなさい。3連休、なんだか遊んでし
まって、今頃慌ててます。それにしても寒くなりましたねえ〜。寒いのは苦手で、
今からもう冬眠モード…。デスク下には足温器、ベッドには電気アンカ。末端冷
え性は辛いぜ。もちろんババシャツも愛用してま〜す。
 
●今日の格言 『キムタクにプロポーズされても、北海道には住めまい』
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