□■□■□───────────────────────────────
■□■□■  
□■□■□ 【七緒のスチャラカ★介護日記】
■□■□■  
□■□■□──────────────── 2002.09.10 ── Vol.0030 ──

       左半身マヒとなった父ヨシオ。母ヤスコと長女・七緒が自宅での
       介護を決意した!お気楽3人家族の、手探り介護マガジンです。
──CONTENTS──────────────────────────────
       ●スチャラカ日記 『タバコなんて大嫌い』
       ●おすすめメルマガ
       ●今日の母ヤスコ
       ●編集後記
────────────────────────────────────
■□■…… スチャラカ日記 『タバコなんて大嫌い』 9月7日 ……■□■

 タバコをめぐる論争。それは現代、もっともホットなバトルだ。

 父ヨシオほど極端な人は、まずいないと思う。すごいヘビースモーカーだった
のが、倒れてからこっち、頑固な嫌煙家になったのだ。

 父の喫煙歴は長い。大きな声では言えないが、定時制高校へ通っていた頃から、
吸っていたらしい。働いていたから、いっぱしの大人気分だったものか。
 私の記憶を辿っても、常にタバコは父とともにあったね。父とは、タバコを吸
い、お酒を飲むものだと思っていた。

 多いときは1日2箱。当時はもちろんハイライトだ。新しい畳もジュータンも、
必ず焼けこげの餌食に。それ以降は子供達がちょっとくらい汚しても、たいして
叱らないのだから、大人はずるい。
 もちろん身体に良いはずないのは、本人とてわかってはいる。何か病気や怪我
で入院するたびに、医師や看護士さんに怒られてプチ禁煙。でも退院すると、た
ちまち元通りのスモーカーに。

 そんな父を今度こそ禁煙に向かわせたのは、やはり母ヤスコへの愛だった。

 ある日健康診断を受けた母。レントゲン写真を見ながら、医師が言う。
「タバコは結構吸われますか?」
「いいえ、吸いませんけど、主人が…」
「そうですか。肺がね、真っ黒ですよ」

 がーーーーん!!目の前も真っ黒になった…とは、母ヤスコの弁。
 今すぐ肺がどうこうではないが、こう言われちゃ、やはりショックでしょう。

「自分では1本も吸ったことなんかないのに、肺が真っ黒だって!お父さんが自
分で肺ガンになるならともかく、どうして私が肺ガンになるの!?」
 この時ばかりは、悔しくて涙が出たわよ!と、母。
 そりゃそうだよね。タバコは吸っている本人より、周りで煙を吸っている人の
方が、健康に良くないとも言われているし。いくら自分で吸わなくても、あの父
の傍にずっといるのだから、身体に良いわけないだろう。

 かくして、母の必死の訴えに、心を動かされた父ヨシオ。
今度こそきっぱりと禁煙に踏み切った。…はずだった。

 しばらくは禁煙生活を送った父。いつのまにやら、母に隠れてまた吸うように
なってしまった。それを母に見つかり、開き直って堂々と吸うようになった。
 一時は、マイルドセブンかなにかを1日1箱程度まで減らしていたのに、今度
は「ニコチンもタールも少ないから」と、軽い女性向けのメンソールに替え、逆
に量は増えるという悪循環。

 「こんな俺と一緒になったのが、運が悪かったと諦めろ」とばかりに、完全に
開き直った父ヨシオ。この頃のなにかの集まりや旅行の写真を見ると、タバコを
持っていないものはないほど。しかしその報いは、きちんと自分に返ってきた。

 心筋梗塞に次ぐ、二度目の脳梗塞。半年間に及ぶ入院生活。

 今度は極端な嫌煙家に大変身。医師や看護士さんにも敏感になる。
「あのナースは、今タバコ吸ってきたぞ。タバコ臭いぞ」などと大騒ぎ。まあ、
吸いたい人には吸う権利もあるんじゃない?とは思うけど、病院のような環境で
は、患者さんも臭いなんかには神経質になるので、控えて貰えればそれに越した
ことはないかな〜とも思う。

 とは言え、かく言う七緒もまるっきり吸わない訳ではない。病院や介護施設の
激務の中、ほっと気の抜ける一服タイムは、大切なひとときだとはわかる。でも
患者とかなり接近する仕事の場合は、臭いなどには極力気を付けるべきだよね。
それを嫌がる人がいるのは、事実なんだから。「あの先生は、タバコを吸わない
から嫌だ」とは、言われないし。私は、父とリハビリをする際に「タバコ臭い」
なんて言われると悔しいので、今は吸っていない。

 退院した今も、ヨシオ家はもちろん禁煙。お客さんが来ても灰皿も出さないの
で、皆さん我慢している模様。わかってる人は、携帯用灰皿持参で、玄関の外で
吸うのであった。お陰で母ヤスコの肺も、キレイになった。

 あまりに極端にタバコを毛嫌いするようになったので、こっちが困るような場
面も出てきた。隣家のタバコの臭いで「チクショウ!タバコなんか吸いやがっ
て!」と大声を出したり。公共の場でも、喫煙コーナーの傍には絶対に行きたが
らなかったり。

 レストランに入って、禁煙席が設けられてなかった。丁度お昼時で混み合って
いる。隣の席に、鳶職かなにか、現場のオニイサンが4〜5人座った。「あちゃ
〜。ああいうオニイサンは、タバコ吸わない訳がないんだよな〜」と思っている
と、ほぼ全員がタバコに火を付ける。
 案の定、煙が流れてきて、露骨に嫌な顔の父ヨシオ。よせばいいのに、手でパ
タパタと、煙を振り払うような仕草までしている。

 あ〜あ。今までの自分の傍若無人ぶりを忘れて、よくやるよ。それにしても、
いつかは強面のオニイサンに「なんだ?文句あんのか!?」なんて、すごまれそ
うだよな〜。そしたらどうしよう?
 しょうがない、最終兵器だ。この私の持ち前の美貌とナイスバディで、気を逸
らすしかないね。え…?余計に殴られるって?そうかもね〜。
────────────────────────────────────
■□■…………………………… おすすめメルマガ ………………………■□■

『介護者が語る!障害者が海外旅行で楽しむ法!!』

「障害者わくわく海外旅行倶楽部」の高山さんが書く、旅行好きにはたまらない
メルマガです。お得な情報や、エピソード満載。不定期ですが、待ち遠しいよ!

  登録は→ http://www.ne.jp/asahi/welcome/int/wk/

────────────────────────────────────

■□■…………………………… 今日の母ヤスコ …………………………■□■

 皆さんの家では、ところてんは何味ですか?ヨシオ家では、しょう油と酢と砂
糖で味付け。甘しょっぱいんです。大人になって職場でところてんを食べ、辛子
を入れてるのをみて、超ビックリ!「うちでは砂糖を入れる」と言って、大笑い
された。それを話しながら、ところてんを食べる。「おばあちゃんの代から、う
ちはお砂糖よ!おいしいじゃない?」私は辛子派。父母はお砂糖派。
 「うげげ!!」父が変な声を出すので見ると、「砂糖ならおいしいけど…」と
目を白黒させている。「あらっ!間違えてお塩入れたわ!!」と母ヤスコ。
 母はまだ食べてないのでセーフだった。サザエさん並のボケっぷりに脱帽。
────────────────────────────────────

■□■…………………………… 編 集 後 記 …………………………■□■

 前回の『父のスケベ』について、たくさんのお便り、ありがとうございます。
皆さん同感してくださり、父も喜んでおりました。適度なスケベ心は、健康に良
い、と。アルコールと同じですね!肝に銘じておきます。
 お陰様でホームページも、ほぼ復旧しました。今なら、特別企画『父ヨシオ像』
(母ヤスコ・七緒画)がご覧いただけます。遊びに来てね!
http://www17.u-page.so-net.ne.jp/kg7/nana0707
 
●今日の格言 『まじまじと見たけど、邦衛の口は、そんなに曲がってないね』
==============================================================
【本誌では、みなさんのご意見、ご感想、何でも大募集中!!】
 Mail to:nanao@abox9.so-net.ne.jp
===============================================================
■登録/解除の方法
【七緒のスチャラカ★介護日記】は、下記よりいつでも登録/解除可能です。
 http://www17.u-page.so-net.ne.jp/kg7/nana0707
===============================================================
■このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して
 発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000084318)
===============================================================
■発行者:七 緒 nanao@abox9.so-net.ne.jp
         http://www17.u-page.so-net.ne.jp/kg7/nana0707
■Copyright(C) nanao 2002.
 【七緒のスチャラカ★介護日記】は、転載・複写大歓迎ですが、できればご一
  報くださいね。
===============================================================