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□■□■□ 【七緒のスチャラカ★介護日記】
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□■□■□──────────────── 2002.03.12 ── Vol.0018 ──

       左半身マヒとなった父ヨシオ。母ヤスコと長女・七緒が自宅での
       介護を決意した!お気楽3人家族の、手探り介護マガジンです。
──CONTENTS──────────────────────────────
       ●スチャラカ日記 『お医者様、何様?』
       ●今日の母ヤスコ
       ●お知らせ
       ●編集後記
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■□■…… スチャラカ日記 『お医者様、何様?』 3月12日 ……■□■

 脳梗塞で倒れた父ヨシオ、集中治療室からしばらく出られなかった。
ようやく一般病棟に移ると、さっそく転院の話が出された。救急車で運ばれたF
市医療センターは、長期入院になる患者は、置いておけないそうだ。
 父の場合左マヒがあるので、リハビリができる病院に、早急に転院したほうが
いい、と医師に言われた。 

 候補にあがった病院は、いくつかあったが、家に近い方が何かと便利なので、
車で15分ほどのS総合病院に決めた。

 転院して間もない頃だった。ようやく落ち着いては来たが、食事もまだ口から
とれない父が言う。
「S先生が『どうして倒れた時に、医療センターに行ったのか。初めからこちら
に来ていれば、もっと良い治療ができたのに』って言うんだ」

 母ヤスコと私はびっくり。人心地もつかない病人に、そんなことを医師が言う
だろうか?まだ父の頭はかなり混乱している時期だったので、父が妄想してそん
なことを言い出したのだと、思った。様子を見に来た弟にそれを話すと、彼も同
じ意見だった。

 ところが、病状説明で呼ばれ、3人で部屋に入ると、S医師はいきなり言う。
「どうしてこちらに運ばなかったんですか。最初からこちらに来ていれば、高圧
酸素をかけて、もっと良くなったのに。医療センターは、その設備が無いからダ
メなんですよ!」

 居丈高に決めつけるS医師。

「でも、そのすぐ前に心筋梗塞をやった時も、医療センターに行ったんです。今
度倒れたときも、血圧も下がってきて、『医療センターの方がいいでしょう』っ
て、救急隊員の人が言ったんです。だから…」母がしどろもどろ説明すると、S
医師は鼻で笑った。

 私は怒りでブルブル震えそうだった。今でこそ脳梗塞には少し詳しくなったが、
素人がそんな病院の施設の事まで知っているわけないじゃないか。家族が倒れて
気が動転している時に、救急隊員の指示にすがる以外ないじゃないか。まして、
3週間前まで入院していた病院には、父のカルテがあるのだから、そちらを頼る
のは当然だと思う。

 それをS医師は、自分が最初から診ていれば、もっと軽くて済んだのにと、い
かにも家族が悪いように言い、「ま、寝たきりになるか、良くても車椅子の生活
になりますね。歩けるようになるのは、まず無理でしょう」と言い放った。

 チクショー!絶対に歩けるようになって、この高慢チキチキな医者を見返して
やる!私がリハビリの鬼と化したのは、このS医師のせいなのだ。お陰様で、父
ヨシオは寝たきりにもならなかったし、杖をつけば立派に歩けるようになりまし
たさ。ざまあみろってんだ!!

 それにしても、こちらが無知だったのは、指摘されても仕方ないけど、それを
まだ起きあがれもしない患者本人にまで言うなんて、どういう了見なのか?
医者なら、患者を元気づけるように、励ますんじゃないの?これ以上不安にさせ
てどーするよ?!

 まったくこのS医師はひどかった。その後も、毎日父のお見舞いに行くが、廊
下などですれ違っても挨拶もしない。母にさえ。「今日はだいぶ顔色がいいです
よ」とかなんとか、ひと言くらい声を掛けるのが普通だろ?

 百歩譲って、それはこちらの甘えだとしよう。
 ある日、S医師がナースステーションで、暇そうにぼんやり座っていた。ちょ
っと父の経過を聞こうと、声を掛けても知らんぷり。
 仕方なく、傍にいたナースに「ちょっとS先生に経過を伺いたいんですけど」
と頼む。その話し声も完全に聞こえる、すぐそこにS医師は居るのに。

 取り次いだナースが言うには、
「後で時間をお取りしますので、○時にまた来てください」
はあ?暇そうにすぐそこに座っているのに?ちょっと立ってこっちに来てくれれ
ば、1分で話は済むのに??それもできないくらい、重要な手術の事でも彼は考
えていたのか?

 結局、指定された時間まで、母と小声で悪態をつきながらロビーで待った。そ
して、相変わらず木で鼻をくくったような態度のS医師。小1時間待って、話は
3分で終わった。

 後日、仲良くなったあるナースにS医師の文句を言うと、
「そうなんですよ〜、ごめんなさいね。本当にあの先生は態度が悪くって。この
病院、変な医師の吹き溜まりじゃないかって、私たちも思うんですよ」

 やれやれ。よっぽど病気のエキスパートでもない限り、どの病院の設備が良く
て、どの病院の医師が悪いなんて、わからないものだよね。それでも、自分や家
族の身を守るには、こうやって学んで行くしかないのかなあ?
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■□■…………………………… 今日の母ヤスコ …………………………■□■

 母ヤスコは、自転車に乗りたがらない。私が自転車に乗れるようになって、し
ばらく経ってから、母も乗れるようになった。その後原付の免許も取り、今は車
を乗り回す。最寄りの駅まで、歩いて12分の距離を車で行って、駅前のスーパ
ーに駐車したりする。「私の自転車で行けばいいじゃん!」と言うと「だって、
恐いじゃない?」原チャリでバリバリ走ってたくせに、何を言うか?!いや、そ
の前に、健康のために歩けばいいのにね。 
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■□■…………………………… 編 集 後 記 …………………………■□■

 もうすっかり春めいてきて、毎日ウキウキです。ヨシオファミリーは、4月に
1泊旅行が決定。父はものすご〜く楽しみにしている模様。
 私の大好きな着物にも、いい季節。結婚式や落語など、着物イベント目白押し
なので、嬉しくて!どの着物を着ようかと悩むのが、至福のときなんだな。

●今日の格言 『でも、夏の着物はゆかたオンリーで、残念』
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