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□■□■□ 【七緒のスチャラカ★介護日記】
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□■□■□──────────────── 2001.11.27 ── Vol.0011 ──

       左半身マヒとなった父ヨシオ。母ヤスコと長女・七緒が自宅での
       介護を決意した!お気楽3人家族の、手探り介護マガジンです。
──CONTENTS──────────────────────────────
       ●スチャラカ日記 『花嫁の父』
       ●今日の母ヤスコ
       ●編集後記
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■□■………… スチャラカ日記 『花嫁の父』 11月27日 ………■□■

 最近いろいろな方々に「お父さんの具合はどう?」と、よく訊かれる。
「お陰様で、いたって元気なんですけど、リハビリを嫌がるのが困るんですよ」
「ああ〜。あれは、辛いらしいものねえ〜」と、皆さんおっしゃる。

 母と3人で話をしていると、よく「どこそこに行きたい」という話になる。
父を連れて行ってあげたいと思うのは、居酒屋。もともと外で飲み食いするのが
好きなので、ガヤガヤと賑やかな気取らない店で、飲みたいらしい。

 でも、どう考えたって車椅子は難しい。大体が居酒屋は狭い。やっぱりトイレ
の心配が一番に来るが、車椅子ごと入れるトイレは望む方が無理というもの。
「だからさ〜、もうちょっとリハビリがんばって、すいすい歩けるようになれば、
居酒屋のトイレだって、行けるじゃん」という話になると、
「嫌だ!痛いのは嫌だ!!居酒屋なんか行けなくたっていい!」とゴネる。

 父ヨシオは、私達きょうだいが子供の頃、かなり怖い存在だった。
今思えば、どこがどう怖かったのかわからないが、とにかく磯野家のカツオが畏
れる波平さんそのものだった。その父が今は、子供のように「嫌なものは嫌だ!」
などとダダをこねる。嗚呼、あの頃の父はどうしてしまったのか…と、カツオも
ため息をつく日が来るのだろうか。

 食事をしていても、左の口の端からよだれがたら〜り。もちろん、左マヒのせ
いで、口の感覚も鈍っているから。病気のせいとわかってはいるが「あ〜あ〜、
よだちゃんが垂れてるよ!」と注意するのが日課。

 いい年してても、子供はいつまで経っても子供。親にはビシッと怖い存在であ
って欲しい。よく「子供に還る」と言うけれど、まだそんな年では無し、親には
いつまでもカクシャクとしていて欲しい。父ヨシオの大ボケやトンチンカンは、
病気のせいだと思っても、やっぱりちょっと寂しい。
 
 まあ、リハビリに関して言えば、それは辛いとは思う。でも、痛いのが可哀想
だから…と、放っておいたらますます痛くなってしまう…と、心を鬼にしてリハ
ビリトレーナーをする私。(←ウソ。ホントは自分はちっとも痛くもかゆくもな
いので、へっちゃら。)足首や脚をストレッチしていると「うおお〜!今のは脳
天に来たよ!!少し優しくしてよ!」と叫ぶ父ヨシオ。あら、ちょっと力が入り
すぎたかしらね。アイムソーリー小泉総理!などと言う私の態度も、どうかと思
うが。

 別の日。「知り合いの5歳の娘さんが、結婚式でフラワーガールを務めて、と
っても可愛かったんだって」と、話をする。
「あらいいじゃない!あんたの結婚式には、綾ちゃんとなっちゃん(七緒の姪)
にそれをやらせたら!?」と、母ヤスコは大乗気。

「あ〜、ね〜。その前に相手を見つけなくちゃね」と、トホホな私。
「お父さん、花嫁の父なんだから、もっとシャンとしなくちゃ!」母、暴走。
「俺、いいよ〜。涙が出ちゃうし、その前によだれが出ちゃうよ」一同、爆笑。
「でもさ、一緒にバージンロード歩くんだから、もっとリハビリがんばんなきゃ、
歩けないよ!」
「またそれを言うか!?」一同、大爆笑。
皆さん、ヨシオファミリーは、相変わらずスチャラカです。
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■□■………………………… 今日の母ヤスコ ……………………………■□■

 母ヤスコは、趣味で絵手紙を描いている。最近、絵手紙教室で消しゴム版を習
ってきて、今はそれに夢中。昼も夜も彫りまくっている。父ヨシオは、自分が篆
刻をやっていたので、母が自分よりうまくなるのは、つまらないらしい。「そん
なことやってる暇があったら、俺にもっと構ってよ」などと甘えるが、母は聞く
耳を持たない。

「ちょっと、スタンプ貸して」と、七緒の仕事部屋に入って来て、取り込んだま
まの洗濯物の山に気付く。「あら、洗濯物がたまってるわね〜。こんなことして
る暇があるなら、たためばいいのにね〜」と、言いながら、山はそのままに去っ
て行った。凝り性で飽きっぽい母ヤスコ。消しゴム版ブームはいつまで続く?
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■□■…………………………… 訂正コーナー ……………………………■□■

 『スチャ介』VOL.0009で、父の生まれ故郷は『閖上(ゆりあげ)』と書いてし
まいましたが、間違いでした。少年時代を過ごしたのが閖上で、東京大空襲で焼
け出されるまでは、墨田区向島にいたのでした。生まれも向島の江戸っ子です。
ど〜でもいいじゃん…とも思いましたが、母ヤスコからクレームがついたので、
一応訂正させていただきます。ごめんちゃい。
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■□■………………………… 編 集 後 記 ……………………………■□■

 昨日あたりから、ぐっと冷え込んで来ましたね。私は超寒がりなので、冬は苦
手です。でも、着物が好きなので、着物を着る機会が多い秋から冬にかけては、
あなどれません。夏の生ビール、冬の着物。う〜ん、どちらも捨てがたい。どっ
ちを選ぶのか。別に無理無理選ぶ必要はないんだけどさ。

●今日の格言 『年齢?犬で言えば9歳』(サバ読んで8歳にしておくか?)
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