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□■□■□ 【七緒のスチャラカ★介護日記】
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□■□■□────────────── 2001.11.06 ── Vol.0008 ─

左半身マヒとなった父ヨシオ。母ヤスコと長女・七緒が自宅での
介護を決意した!お気楽3人家族の、手探り介護マガジンです。

──CONTENTS───────────────────────────── ────────────────────────────────────

■□■…スチャラカ日記 『夜はにぎやかに』 11月6日……■□■

 父ヨシオは、昼間はおしゃべりでうるさいが、夜もなかなかに、にぎやかだ。

 皆さんのお知り合いにいませんか?
 プロ野球中継などを見ながら晩酌していて、その内酔って眠り込んでしまい、 家人がテレビを消した途端にむくっと起きて「見てるんだから消すな!!」などと言い出すオヤジは?
そう、その迷惑なオヤジは父ヨシオ度100%だ。

 父の場合、ベッドに入る時は必ずテレビをつけている。部屋の電気もつけている。それは別にいいのだが、眠った後もずっとつけっぱなし。
「消した方が熟睡できるだろうに」と、親切心で消してあげると、パッと目を覚ます。 そしてまた無駄に電力を消費した挙げ句に、翌朝「夕べは七緒に起こされたから、 あの後なかなか寝付けなかった」などと言われると、本当にムカつく。

「テレビも電気もつけっぱなしの“ぱなし男”!!」と罵倒しても、
「ついでに恥もかきっぱなし~」なんて憎まれ口。反省のかけらもないのだ。

 ところが、先日、思ってもみなかった事を聞いた。お年寄りの中には、暗い部屋に寝ていて、夜中に目が覚めると、とてつもない寂寥を感じる方もいるそうなのだ。
もうこのまま永遠に朝が来ないのでは…?もしかして自分はもう三途の川を渡りかけているの…?などと、思ってしまうのかしらね。 それで電気をつけてとりあえず明るくなると、安心するのかもしれない。

 父ヨシオに「もしかして、お父さんもそうなの?だからテレビもつけっぱなしなの?」と聞いてみると、ニコニコしながら
「黙って俺の言うことを聞いてくれるのは、テレビだけだからね。テレビだけがお友達だ」だと。なんじゃあ、そりゃあ!?言うこと聞かなくて悪かったな!!

 さらに気付いた事実が。うちはベッドルームが皆別々なので忘れていたが、久しぶりに旅行で同じ部屋に寝たら、そのいびきのもの凄いこと!!
 もともと鼻が 悪くていびきが凄く、社員旅行などに行こうものなら、同僚達から大顰蹙だったらしい。別に本人に悪気があってしている事ではないので、責めるのは可哀相だが、これが本当に壮絶なのだ。

   普通の大人なら出さないような大音量のいびき。真似しようと腹の底から声を出しても、あんな大きな声(息?)は出ない。おまけに無呼吸症候群で、試しに数えていたら、呼吸が止まってから再びいびきが始まるまで、30秒以上もかかった。

 いやいや「それは大問題だよ!笑い事じゃないよ!」と、お思いでしょう。 このいびきの件は、それはもう紆余曲折有り、いろんな治療を施したり機械を使ったりしたのだが、結局決め手が無く、今は自然に任せているのであった。

 まあ、そんな訳で、父ヨシオの寝室は今夜も、電気はピカピカテレビはガンガン自分のいびきがBGMで、この上なくにぎやかだ。
夜中に何度も様子を見に行く母と私は「閻魔様もビックリの大賑わいだよ」と、つぶやくのであった。

─────────────────────────────────── ■□■…………………… 教えて!素朴なギモン ……………………■□■

 『スチャ介』VOL.0001で取り上げた『飛行機の車椅子トイレ』ギモンが解決! 先日飛行機に乗る機会があったので、客室乗務員さんに根ほり葉ほり聞いて来ました。日本航空のお姉さんは、忙しい中嫌な顔せず、答えてくれましたよ。

 まず、自分の車椅子は手荷物として預け、機内は専用の車椅子を貸してくれるらしい。搭乗中は普通の席に移り、シートベルトも締める。
 トイレなどには、専用車椅子で移動。かなりスリムな車椅子なんだろうね。

 そしてトイレは、介護者も一緒に入れる、広めのトイレがあるそう。帰りの飛行機で、それらしきトイレを発見!
普通のものの1・7倍位の広さで、手すりもあちこちについている。「カーテン式の扉がついています」と聞いたけど、外側に開く普通の扉だった。2人で入ったら、あの扉を閉めることは不可能かも。

 さらに貧乏くさい心配だったのが「エコノミークラスでも対応してくれるのか?」ということ。もちろん大丈夫だそうだ。パッケージツアーなどでも、旅行会社にあらかじめ言えばオッケー。

 「ハンディキャップの方ばかりのツアーなどもありますし、皆様問題なくご利用になられていますので、大丈夫ですよ。基本的に、全く歩けない方が無理矢理 歩かなくてはいけないような事はありません」だそうです。あ~、安心した。

 ひとくちに「車椅子の身障者」と言っても、個々不自由を感じる部分は違うので、なんとも言えませんが、とりあえず父ヨシオに関しては、グァムくらいなら行けそうかな~と、希望が見えてきた今日この頃です。

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■□■……………………… 今日の母ヤスコ …………………………■□■

   まだ靴に振り回されている母ヤスコ。一緒にショッピングに行った時、たまたま『KISSA SPORTS』のパンプスを見かけた。
「これ、高田喜佐って靴デザイナーの製品で、『通販生活』とかで評判いいんだよね~」と言ったら、あっと言う間に買ってしまった。「ちょっと高いけど、いいんでしょ?」などと澄ましている。

 友人の趣味の展覧会に出かけて、帰ってきて開口一番。
「もう泣きたくなったわ~!」何事かと驚いて聞くと、例のパンプスがブカブカで歩けないほどだと言う。きちんと試着したんでしょ?歩けないほどブカって、 どういうこと?
「あの時はソックスだった。今日はストッキングだったからよ」 それ位の違いで~?「年取ると、足も小さくなるのかしらね~?もう嫌だ!」

そういう問題かなあ~?とりあえず厚めのインソールを入れてみる事を勧めたけど、どうしても母の靴選びに納得がいかない七緒でした。

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■□■……………………… 編 集 後 記 …………………………■□■

 ご無沙汰してしまって、申し訳ありませんでした。お察しの通り、このご時世に飛行機に乗って遊び呆けて来ました。エネルギー充電120%だぜ! 心新たに、愛を持って介護生活に勤しみましょうとも。リハビリがんばろうね、 お父さん!え?はりきりすぎるなって?いや~ねえ、遠慮すんなよぅ!!

●今日の格言 『あ~あ。この5万リラが、円だったらな~』

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