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□■□■□ 【七緒のスチャラカ★介護日記】
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□■□■□────────────── 2001.09.11 ── Vol.0003 ─

左半身マヒとなった父ヨシオ。母ヤスコと長女・七緒が自宅での
介護を決意した!お気楽3人家族の、手探り介護マガジンです。

──CONTENTS───────────────────────────── ────────────────────────────────────

■□■……スチャラカ日記 『TDLデビュー』 9月11日……■□■

 初夏のある日、父母と3人で、念願だった東京ディズニーランドへ行った。

 大体がお出かけ好きな家族なので、何かというと浮き足だって出かける。
父ヨシオの身体が不自由になった今も、あまり家に閉じこもらずに、あちこち遊び歩くようにしている。それが父の数少ない楽しみだ。

 出かける時の第一条件は、車で行けること。電車やバスは、まだチャレンジしたことはない。
第二条件は、車椅子用のトイレが完備されていること。この条件が満たされている場所は、大抵バリアフリーになっているので、オッケーだ。

 この日は、エレクトリカルパレード・ドリームライツが始まったばかりだったので、せっかくだから見ることに。そうなると、朝イチから入場では長丁場になり、疲れてしまうこと必至。
かといってアフター6パスポートでは時間が少なすぎるので、もったいないが普通のパスポートで午後3時頃入場した。
 ちなみに、障害者手帳を見せても、なんの割引もなかった。意外とケチなのね!

 まずはマーク・トウェイン号に乗る。車椅子を押していくと、キャストのお兄さんがすかさず近づいてきて、特別の入り口に案内してくれた。
それは良かったのだが、たっくさんの人が並んでいる乗り場の真ん前で待たされた。
安全のため、一番先に乗せてくれるための配慮だったが、並んでいる人達の視

カメラ好きな父は、この日家を出発してから思いつきで買った、インチキなオモチャ・デジカメで、インディアンやシマウマを意味無くバチバチ撮っていた。

 お次は『魅惑のチキルーム』。ライド型のアトラクションはどうしても無理なので、シアター型に限られる。これは、一番最後に入場して、端っこの席の横に車椅子を付けた。チキの神様のために歌いまくる鳥たちに、父はノリノリで手拍子>足拍子。とりあえずは何もかも順調で、ほっとする。

  そうこうする間にも、何回かトイレに入ったり、ポップコーンをほおばったり。久しぶりのTDLを思いっきりエンジョイする父ヨシオと母ヤスコ。

 夕食はクリスタルパレス・レストランで。「とにかく空いていてきちんと座れるところ!!」と探したら、ここになった。
屋外のテーブルに父を待たせて、母と列に並ぶ。バフェテリアなので、父の分のお料理もトレイに載せて運ばなくてはならない。

 父は久しぶりにレストランでの食事に満足そう。メニューは、ハンバーグステーキとライス、サラダ。ファミレスでも、車椅子用トイレさえ完備されていたら、いつでも連れて行けるのにな~と、思う。

 いよいよ楽しみにしていたパレード!車椅子専用席は、パレードルートに3カ所用意され、「15分前までにお越しください」とのこと。一応30分前に行ったが、最前列はもうズラッと車椅子が。それでも、一般の人達は何列も何列もに並んでいるので、「前の方で見られて良かった…」と、こっそり便乗を喜ぶ私。

 そして花火。シンデレラ城の右手、橋の上の柵に寄って見る。

 問題はその後起こった。花火が終わり、ほとんどの人が帰ろうとして、出口の方に向かって一斉に歩き出した。一番近いトイレに行こうと、私たちはその流れに逆らう形になったから、たまらない。

群衆は皆、花火の余韻に酔い痴れ、ライトアップされたシンデレラ城を見上げたりしているので、車椅子に気付かないのだ。あらぬ方向を見上げて歩いている人達に、「すいません、通ります!」と声をかけても、皆ぶつかりそうになって、あわててよける。

「だめだ。危ないから、人が途切れるのを待とう」と、道の端に寄って、しばらく呆然とする。困ったな、トイレに行きたいのに。我慢できるだろうか?

 『TDLのようなアミューズメント施設は、皆浮かれてキョロキョロしている ので、車椅子などには気付きにくい』という教訓。今回の一番の収穫はこの事だった。月曜日でそれほどの混雑でもない日でさえ、これなのだ。先の明石の事件ではないが、障害者や子供など弱い者は、そんな大混雑の人混みに出かけてはだめなのだ。

 帰路に着き、父が「さっきの花火の後は、怖かった」とつぶやいた。

 貴重な教訓を得て、ヨシオファミリーTDLデビューの一日は終わった。それでも事故もなく、楽しいディズニーマジックを満喫できて良かった。  「さあ~て、今度はどこに行こうかね?」もう次の遊びを考えている父ヨシオであった。

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■□■………教えて!素朴なギモン『オヤジのくしゃみ』……■□■

 父ヨシオは脳梗塞の後遺症で、食べ物が飲み込みにくい、軽い嚥下障害がある。 そのせいか、よく食事の途中でむせて咳き込む。ひとしきりゲホゲホやった後、 必ず「ぶあ~~っくしょい!!」と、もの凄い大音声のくしゃみ!
  「お、くるな!?」と、身構えていても、いつもビックリさせられる。

 どうしてオヤジのくしゃみってのは、あんなにデカイのか!?もう少し遠慮できないものなのか??いつかはビックリして、心臓マヒ起こしそうだ。

 『父のくしゃみにビックリして、長女死亡!?』なんて、嫌な死に方だぜ。

 ちなみに、父ヨシオに「もう少し小さくできないの?」と訊いてみたが、 「くしゃみは思いっ切りしないと、気持ちが悪い」との返事だった。

 う~む。普通は、大勢人がいる時や、映画館やコンサートなど、静かな環境の時には、遠慮してなるべくくしゃみを押し殺すものだ。けれど、オヤジという人種は、わりとそういうことを無視して豪快にキメてくれる。

 と、いうことは、問題はオヤジという人種の、厚顔無恥というか怖いもの無しというか自分勝手な姿勢にあるのか…?

 オヤジのくしゃみに一言言いたい方、または反論をお持ちのオヤジ様、お便り心よりお待ちしています。

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■□■……………………… 今日の母ヤスコ …………………………■□■

 還暦を迎えるにあたり、母ヤスコは今、色んな事にチャレンジしている。

1.パソコン。家族や友達にメールを送り、ワープロ機能で日記をつけている。タイピングソフトで練習するも、なかなか上達しない…と、嘆いている。

2.ピアス。3年前にピアスを開けたという、71歳の恩師(男性!)に触発され、遂にピアスデビュー。でもピアスを取り替える時に、「後ろに貫通しない!」と、大騒ぎして七緒を呼びつけたりする。ちょい迷惑。

3.メイク。急にアイメイクに目覚め、この歳で初めてのビューラー&マスカラ。いまひとつビューラーの使い方を、掴み切れていないようだ。

 それにしても、我が母ながら結構エネルギッシュね?と、感心ですわ。

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■□■……………………… 編 集 後 記 …………………………■□■

 台風15号、来てますね。不謹慎だけど、台風が来ると、ちょっと血沸き肉踊ります。昔みたいに、停電とかあると面白いのにな~。あ、でも、今マックの電源が落ちたら困るぅ。それっ!コマンドSだ!!では、また来週火曜日に。

●今日の格言 『馬鹿の智恵は後から涌く』(失敗の後つぶやくと、実感が…)

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