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□■□■□ 【七緒のスチャラカ★介護日記】
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□■□■□────────────── 2001.09.04 ── Vol.0002 ──

左半身マヒとなった父ヨシオ。母ヤスコと長女・七緒が自宅での介護を決意した!お気楽3人家族の、手探り介護マガジンです。

──CONTENTS──────────────────────────────
       ●スチャラカ日記 『婦人科と小児科』
       ●教えて!素朴なギモン
       ●今日の母ヤスコ
       ●編集後記
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■□■…… スチャラカ日記 『婦人科と小児科』 8月28日 ………■□■

 父ヨシオは、病院が嫌いでないという、珍しい男だ。

 私の知っている限り、男の人というのは、大抵病院が嫌いらしい。基本的に男性というのは、子供を産むというものすんごい力を持っている女性と比べ、生命的には繊細で、か弱いようだ。

 そのせいだと私は思うのだが、男性は自分の身体に関しては小心者で、
「医者に診てもらって、実は重い病気だと宣告されたらどうしよう」などと、訳の分からない先回りをしてしまい、ついつい病院に行きそびれたりする。
 そしてその内どうにもならなくなっても、奥さんや母親や恋人に、無理矢理に 連れてこられた…という形をとりたがったりする。

 それとも、医者という職業の男に、地位や名声や高収入や何かのコンプレックスを抱いていて、そいつに診てもらうのを快く思わないとか?その証拠に、女医さんだと途端に鼻の下が伸びたりして。お馬鹿さんだねえ。

 しかし、父ヨシオはそんな事は全く感じない。

 勤めている時にも、やれ風邪引いただの、やれ腰が痛いだのと、少しでも気になるところがあると、仕事をさぼっては医者通いしていたらしい。いや、仕事をさぼるための病気か?とも思う。日曜日に風邪を引いても、「明日職場で診てもらうからいい」とまで言っていたのを私は知っている。(父の職場内には診療所があった。)クビにならずに定年を迎えられて、本当に良かった。

 しかし、そんな事も、深刻な病気ではなかったからこそ、笑い話で済んでいた。
 心筋梗塞に次いで、脳梗塞でも倒れ、とうとう本格的に病院のお世話になることになってしまった。退院して自宅で介護生活を送る今も、病院と縁は切れない。

 今年6月頃の事だった。なんとなくめまいがして、ふらふらすると、父が言う おまけに胸がすっとしなくて、食べ物が下に降りていかない感じだ、とも。
 そう言われると、私も母ヤスコも、「もしかしてまた脳が詰まって、梗塞が起 きているのかも」「胃の方は、潰瘍とか…?でも、痩せないし、変だね」などと、心配だ。少しの変調でも、取り合わずにいて大事に至ったら大変だ…と、老婆心(老嬢心?)で思ってしまう。

 早速かかりつけのS総合病院へ行く。
まずは脳外科へ。日を改めてMRIを撮ることになった。その後消化器科へ行くと、 これまた後日に予約を取って、胃カメラを飲むことに。MRIも動けなくて辛いらし いが、それよりなにより胃カメラなんて、私なら絶対ご免こうむるが、父は平然 と承諾した。

 結局その日は、何の解決にもなっていないのだが、病院でキチンと検査をする という事で、安心したのかもしれない。それ以後、身体の不具合は口に出さず、 元気にしている。そうこうして、検査の日が来ても、なんだかもうどこが悪かっ たんだっけ?といった間抜け具合なのだ。
 まあ、せっかく予約したんだから、検査してもらおうか…などと呑気なことこの上なく、当然のようにどこにも異常は見られなかった。

「結局さ、検査検査で、病院儲けさせただけだったね」と、私。
「でも、どこも悪くなかったんだから、良かったわよ」と、母。
「ドライアイで眼科もかかってるし、肺炎になりかかった時は呼吸器科だったし、心臓も悪いから循環器もでしょ。歯医者も通ってるよ。血尿騒ぎの時には泌尿器科にも行ったし。これって、ちょっとすごくない?」
 
 黙って聞いていた父ヨシオが一言、
「あとかかってないのは、婦人科と小児科だけだな」

 それだけは、さすがに無理だね〜と、大爆笑。全く、さんざん心配させておいて、なんという言い草。またもや父に一本取られた母と私であった…。
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■□■… 教えて!素朴なギモン 『中年って、いくつから?』 …■□■

 36歳の誕生日を迎え、ふと思った。「私って、もう中年なのかなあ?」

 母に「ねえ、中年って、いくつぐらいからだと思う?」と聞いてみると、
「う〜ん。55歳くらい?60歳かしらね?」
「うそ!60歳って、もう老人でしょ〜?」
「じゃあお母さんは、老人なの?失礼しちゃうわね!」
ちなみに母は、限りなく60代に近い50代だ。

「私は、30代後半から40歳っつーと、もう中年の域かと思うんだけど」
「ええー!?そんなのはまだまだヤングよ!」と、母。
ヤングという単語もどうかと思うが。

 結局、母と私の意見の一致はなかった。
まあ、漠然と『中年』と言っても、人それぞれイメージも違うのかもしれないし。
今は『実年』とか『熟年』とか、便利な言葉もあるしね。

 皆さん、勘違いなさらないで。別に中年が悪いとかいいとか、そういう意味じゃないんです。ただ漠然とギモンに思っただけで。

 この世に生まれ落ちた以上、死に向かわない生命はない。
 毎日生活しているんだから、年を取っていくのは当たり前。その、年の重ね方が問題なのだ。せいぜい良い年の重ね方をしたいものです。
(とか言いながら、煮ても焼いても喰えない、スーパー意地悪婆さんになるのが私の夢なんだけどね。)

<先週のギモンについて>
 先週の『飛行機の車椅子用トイレは?』について、情報をいただきました。
『トリプルセブン』(レインボーセブンと呼ぶ航空会社もあり)という機種は、広いトイレスペースがある、という事です。ただ今詳しく調査中です。その結果は、また後日ご報告しますね。情報お寄せいただいた皆様、どうもありがとう。
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■□■……………………… 今日の母ヤスコ …………………………■□■

 珍しく、雑誌の切り抜きを見て、料理を始めた母ヤスコ。野菜がたっぷりのカレーに、半熟玉子の黄身がとろりと載っていて、美味しそうな写真。
 「ご飯よ〜」と呼ばれて行くと、思いっきり固茹での玉子がテーブルに。
「これってさあ、半熟じゃないと意味無いんじゃ…」とつぶやくと、
「うん。茹でてから切り抜きをよく見たら、半熟って書いてあった」
 なぜなぜどうして?できあがってから見るレシピになんの意味があるの?
そう問いかけても、母は遠い…。今日も我が道を行く母ヤスコであった。
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■□■……………………… 編 集 後 記 ………………………■□■

 たくさんの励ましのお言葉、ありがとうございました。父ヨシオは、すっかり勘違いでスター気取り。こんなヨシオファミリーですが、どうか見捨てないで!
 今日は東京ディズニーシーのオープンですね。うちは3人で、初夏に東京ディ ズニーランドの方に行きました。その時の珍道中記は、また後日。お楽しみに。
 ちっともダイエットの効果が無く、やけくそ気味の七緒でした。

●今日の格言 『笑って太れ』(英国の格言。本当だってば!)

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